2022年10月05日
世界とつながる
通訳や翻訳に関わる仕事をしていると、おのずから海外と日本との関係を考えることが多くなります。
国際会議に同時通訳者を派遣することになれば、通訳が必要となる言語で話されるスピーカーや主催者の方々と通訳者とをコーディネートする必要が出てきます。
海外からの参加者と接することで、あるいは、世界のいろいろな場所から共通の課題について語ろうと集う意味を考えるとき、日本と世界がつながっていることを感じます。
コロナで海外に行ったり来たりすることが難しい時期が続きましたが、今少しずつ再開されようとしています。
情報はあふれるように世界中から届き、求めれば、real timeで世界のどこかで起こっていることに参加したり、見たりできます。
しかし、やはりその場にいなければ、行かなければわからないことがたくさんあると思うのです。
その土地の空気、風、においを感じて初めて理解が深まることもあります。
できれば、その地に足を運んで世界を知りたい、世界とつながりたい、と思います。
海外に実際に行く機会がなくても、自分や自国のことだけではなく、世界に関心をもって、世界で何が起こっているかを知って、そこから日本以外の世界の現実、そこにいる人たちのことを考えたいと思います。
そうすることが、異なる土地で、異なる肌の色で、異なる文化伝統の中で暮らしている人々と理解しあえる第一歩になるでしょう。
そうしなければ、地球上の人間がこれからも平和な世界で繫栄できるという保証はないのですから。